質問
当社の管理物件でオーナーチェンジをする物件があります。オーナーチェンジ後も当社が引き続いて管理をするのですが、旧オーナー時に90万円の賃料未払いがあります。
未払い賃料につき、債権放棄、債権譲渡、債権回収の3つの手段があると思いますが、それぞれのメリット、デメリットを教えてください。
回答
A 債権放棄
これは、事実上対応しないということかと思います。放棄ということであれば、本来は相手方への意思表示が必要となりますが、あえて放棄の意思表示をしてしまうと、今後やはり請求したいという時にできないことになります。
B 債権譲渡
売主としては、回収可能性をきちんと説明する義務が発生します。また、債権譲渡をしても回収可能性は低いように思いますが、如何でしょうか。また、譲渡する価格の問題がありますし、債権譲渡通知書を出す必要があります。
C 債権者による回収
上記Bとも関係しますが、回収可能性を考慮する必要があろうかと思います。
補足
滞納者がいることを告知していないと、売主や宅建業者(仲介業者)が説明義務違反を問われる可能性がありますので注意が必要です。