紛争の内容
依頼者の方は、他人の家の敷地内にあった物を窃取してしまいました。その現場を目撃されていた依頼者は、警察に通報され、事情聴取を受けることになりました。
そこで、被害者である家主の方との間で、今回の件について示談をしたいという依頼を受けました。

交渉・調停・訴訟などの経過
まずは弁護士から家主の方へ連絡文を郵送し、被害者の方から電話で今回の事情を聞いたうえで、和解案を送りました。
1回目の和解案は受け入れて頂けませんでしたが、さらに被害者の方の意向を聞き、その内容を反映させた2度目の和解案で合意しました。

本事例の結末
上記のとおり、和解についての合意書を取り交わすことができました。
なお、依頼者は合意が成立したあとにも、捜査機関から今回の事件についての事情聴取を受けましたが、合意書を持参して被害者と示談が成立したことを伝えることができました。

本事例に学ぶこと
被害者の方との示談は、うまくいかないことがよくあります。また、被害者の方のなかには、加害者やその家族とは直接話をしたくないという方もたくさんいます。
一方で、示談の成立は、刑事事件の処分を決める際の重要な事情となります。
被害者の方に謝罪をし、示談をしたい方は、弁護士を間に入れることをお勧めします。